知ってましたか? 月の満ち欠けと体調

お灸施術はお体に直接触れて診断し、施術を行います。
ヒトの身体は地球上に存在する自然界の一部ともいえますね。
季節や時間の影響を受けます。

 

2000年ほど前に書かれたとされる『黄帝内経・素問』という文献があります。
中国の古代医学文献なんです。この文献によるとヒトの体は、
月の影響を受けると書かれている部分があります。

月の引力によって海の潮の満ち引きがあり、
引力によりヒトの体に影響があるのでは?と考えられます。
ヒトの身体も70%は水分で構成されていますから。

 

もしかしたらお灸施術にもかかわってくるかもしれませんね。

 

私が大学院で研究している『黄帝蝦蟇経』」という文献があります。
この文献は、1700年から2000年前の書物で中国の古代文献です。
内容は30日分の月齢(月の満ち欠け)とお灸をしてはいけないツボが
図入りで記載されている珍しい文献です。

 

例えば、「月が出始めて1日目、気は足の裏(足心)に至ります。
ここにお灸をしてはいけません。
お灸をしてしまうと血の気が尽きてしまって、下痢になってしまいます。
女性は子供を産むことができなくなってしまいますよ。」と
書いているんです。


月が出始めて月が欠けてしまう30日分それぞれその日の特徴が
書かれています。
2000年も前から月の満ち欠けを参考に生活をしていたのですね。


大阪医科大学の大中先生の実験論文によりますと、
産婦人科の緊急手術は満月の日に一番多く、産婦人科での
出血量も満月の日に、4000ml以上の大量出血症例も満月の日に
多いという結果が得られたそうです。

 

満月の日に自然分娩が多い理由として、まず月と太陽
起潮力。起潮力は地球の海、すなわち液体成分に影響を
あたえます。人体においても液体成分である血液に、
妊婦さんにおいては羊水に影響を及ぼすと考えられるのでは
と述べています。

 

ただ症例数や地域のこともあるので普遍的な結果では
ないそうです。今後の研究に期待をしたいです。

 

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堺・上野芝で疲労改善のお灸専門治療院をしています「上野芝お灸室」です。